いきなりOpenFOAM (1)
はじめに&OpenFOAMのインストール
Linuxのインストール手順については割愛しますが、①、②それぞれ下記のURLを参考にしてみてください。
①コンピュータに直接UbuntuをインストールしLinux機にする
https://linuxfan.info/ubuntu-18-04-install-guide
②Windows上で動作するUbuntuをインストールする
https://www.softflow.jp/tech-forum/openfoam-on-windows10/
Ubuntu公式サイト https://www.ubuntulinux.jp/
Ubuntuを直接インストールした場合、ファイアウォール設定がされていませんので、下記の方法で設定します。
右側の虫眼鏡アイコンをクリックすると、検索窓が開きます。gufwと入力すると、ファイアウォールソフトが表示されますので、インストールします。
インストール後、起動し、図2のようにStatusをオンにすると、ファイアウォールが設定されます。
その他Ubuntuのインストール方法は、以下で説明するOpenFOAMのインストールサイトでも説明されています。
なお、③については②の方法が使えるようになる以前の方法(もちろん今でも使えます)で、構築が煩雑なので説明は割愛します。
sudo sh -c "wget -O - https://dl.openfoam.org/gpg.key | apt-key add -"
sudo add-apt-repository http://dl.openfoam.org/ubuntu
最初の2行でインストールデータの箇所を登録します。Ubuntuでは公式のアプリはapt install [アプリ名] だけでインストールできますが、OpenFOAMは公式なアプリではないため、インストールデータの箇所(レポジトリと呼んでいます)を指定する作業になります。sudoは、ルートにアクセスする際のコマンドで、Ubuntsuセットアップ時に指定したパスワードの入力が求められます。
sudo apt-get updat
Ubuntuを最新の状態にアップデートします。
sudo apt-get -y install openfoam7
OpenFOAMをインストールします。
公式サイト中段のInstallation Problemsは、問題が起きた際の対処方法です。なお、ウィルス対策ソフト(例えばSophosAntiVirusなど)が動作していると、インストールを強制的に遮断する場合があるので、その場合はOpenFOAMをインストールする際に、ウィルス対策ソフトを停止させるか、OpenFOAMをインストール後にウィルス対策ソフトをインストールするようにしてください。
インストールが完了したら、User Configurationに従って、.bashrcを書き換えます。bashrcは、ターミナル起動時に実行する内容を記載したファイルです。このファイルに、書き加えておかないと、OpenFOAM用のコマンドを入力しても、Ubuntuが認識できずにエラーとなります。
下記のコマンドでエディタを起動し、.bashrcを開きます。geditはUbuntu標準のテキストエディタです。
gedit ~/.bashrc
エディタのカーソルを最終行まで移動し、エンターキーを押して、一行追加して、下記をコピーペーストして付け加えます。
source /opt/openfoam7/etc/bashrc
上書き保存して、エディタを終了して完了です。
公式サイトでは、インストール後の動作確認を実際に計算して確認していますが、簡単に確認する方法として、ターミナルで下記のコマンドを入力して、エンターキーを押すと、simpleFoam(OpenFOAMのソルバーの1つ)の使い方が英文で表示されます。エラーなどの表示がなければ、正常にインストールできたことになります。
simpleFoam -help
ESI版も基本的には公式サイトに記載されているコマンドをUbuntu上で順番に実行してゆく方法になります。
ESI版OpenFOAM公式サイト https://www.openfoam.com/
次回からいよいよOpenFOAMを使い始めます。
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