rotateMesh コマンド
rotateMeshコマンドはメッシュやフィールドを回転させるユーティリティです。
以下はincompressible/icoFoam/cavity/cavityにおいて実行した例となります。
まず、blockMeshを行います。
$ blockMesh
実行前は図18のようにXY平面における流れ解析となっております。
そこで、以下のコマンドを実行します。
$ rotateMesh “(1 0 0)” “(0 0 1)”
このコマンドの実行後の状態は図19のようになり、YZ平面における流れ解析となるようにメッシュが回転しています。
このコマンドは第1引数のベクトルが第2引数のベクトルの向きになるように回転させるので、
上記のコマンドを実行すると、X方向ベクトルがZ方向ベクトルと一致するように回転します。
上記のコマンドを実行すると、ケースディレクトリ内に新しい時間ステップディレクトリ(例えば1)が作成されます。
コマンドラインオプション
rotateMeshコマンドを使用するには、2つの引数が必要となります。
このコマンドは第1引数のベクトルn1が第2引数のベクトルn2と一致するように回転を行います。
ベクトルは3次元のリストで指定します。
rotateMeshコマンドは、設定ファイルを用意する必要はありません。
$ rotateMesh <n1> <n2>
オプションとしては、以下があります。
-case <dir>:ケースディレクトリを指定します。デフォルトでは現在いるディレクトリです。
-constant:constantディレクトリにも適用します。
-decomposeParDict <file>:特定の場所からdecomposeParDictファイルを読み込む場合に使用します。
-latestTime:最新の時間ステップのみに適用します。
-newTimes:新しい時間ステップのみに適用します。
-noFunctionObjects:functionObjects を実行しないようにします。
-noZero:0ディレクトリを除外します。
-parallel:並列で実行します。
-roots <(dir1 .. dirN)>:複数のケースを処理する場合にディレクトリを指定します。
-time <ranges>:指定した時間ステップ内に適用します。 設定例: ‘:10,20,40:70,1000:’
-srcDoc:ブラウザを用いてソースコードを表示します。
-doc:ブラウザを用いてドキュメントを表示します。
-help:ヘルプを表示します。
※このオプションはOpenFOAM V1612で動作を確認しています。お使いのバージョンによりましては、本ユーティリティならびにオプションが使えない場合がございます。