surfaceFind コマンド

 surfaceFindコマンドは、形状ファイルの中で指定した点に最も近い点と面を出力するユーティリティです。

例として、flange.stlにおいて、(0.01 0.01 -0.01)に最も近い点と面を調べます。
以下のコマンドで実行します。

  $ surfaceFind -x 0.01 -y 0.01 -z -0.01 flange.stl 

実行すると、下記のような情報が出力されます。

Looking for nearest face/vertex to (0.01 0.01 -0.01)
Reading surf …
Nearest vertex:
  index :1693 (in localPoints)
  index :1251 (in points)
  coordinates:(0.009571 0.0113471 -0.00925)

Face with nearest centre:
  index    :2693
  centre  :(0.009553 0.0094889 -0.00988307)
  face    :3(1251 1018 1151)
  vertex coords:
    (0.009571 0.0113471 -0.00925)
    (0.0096393 0.0085474 -0.00925)
    (0.0094487 0.0085722 -0.0111492)
End

このように、最も近い点と面が出力されていることがわかります。

コマンドラインオプション

 surfaceFindコマンドを実行するには、1つの引数が必要となります。
引数で表面形状ファイルを指定します。

 $ surfaceFind <surfaceFile> 

オプションとしては、以下があります。

-case <dir>:ケースディレクトリを指定します。デフォルトでは現在いるディレクトリです。
-noFunctionObjects:functionObjects を実行しないようにします。
-x <X>:点のX座標を指定します(0でない場合)
-y <Y>:点のY座標を指定します(0でない場合)
-z <Z>:点のZ座標を指定します(0でない場合)
-srcDoc:ブラウザを用いてソースコードを表示します。
-doc:ブラウザを用いてドキュメントを表示します。
-help:ヘルプを表示します。

デフォルトでは原点(0 0 0)に最も近い点を探しますが
任意の点にしたい場合は、オプションx,y, zにより指定します。  

※このオプションはOpenFOAM V1612で動作を確認しています。お使いのバージョンによりましては、本ユーティリティならびにオプションが使えない場合がございます。