surfaceTransformPoints コマンド

 surfaceTransformPointsコマンドは、形状に対して拡大、縮小、回転を行なって別ファイルに出力するユーティリティです。

このコマンドで、任意の変形を行うことができます。
例として、flange.stlを回転させてみます。
以下のコマンドを実行することで、回転させることができます。

  $ surfaceTransformPoints -rollPitchYaw “(45 0 0)” flange.stl flangetransform.stl 

上記のコマンドでは、ロール方向(X軸周り方向)に45度回転するように指定しています。
図13の白いワイヤーフレームが回転前の形状、赤色が回転後の形状となります。
スケールは変化せずに、指定した方向に回転が行われていることがわかります。

図13:Transform実行結果
コマンドラインオプション

surfaceTransformPointsを実行するには、2つの引数が必要となります。
1つ目は、元となる形状ファイルを指定します。
2つ目は、出力先のファイル名を指定します。

 $ surfaceTransformPoints [OPTIONS] <surfaceFile> <output surfaceFile> 

オプションとしては、以下があります。

-case <dir>:ケースディレクトリを指定します。デフォルトでは現在いるディレクトリです。
-noFunctionObjects:functionObjects を実行しないようにします。
-rotate <(vectorA vectorB)>:ベクトルAとベクトルBの間を回転させます。
-scale <vector>:スケールを指定します。例えば、mmからmへ ‘(0.001 0.001 0.001)’
-translate <vector>:軸方向の移動量を指定します。
-yawPitchRoll <vector>:回転する角度を'(ヨー ピッチ ロール)’で指定します。
-srcDoc:ブラウザを用いてソースコードを表示します。
-doc:ブラウザを用いてドキュメントを表示します。
-help:ヘルプを表示します。

※このオプションはOpenFOAM V1612で動作を確認しています。お使いのバージョンによりましては、本ユーティリティならびにオプションが使えない場合がございます。